フィギュアスケートの開幕を告げる大会として開催されている日米対抗競技大会が6日、新横浜スケートセンターで開催された。日米各4人が出場し、2人がショートプログラム、2人がフリーを演技し、チームの合計点を競う形式で行われた。
女子は、浅田真央、安藤美姫、村主章枝などに米のルーキー・クラスが挑むという構図でもあり、日本の圧勝が予想されたが、安藤美姫の激しい転倒での演技中断や村主章枝の連続転倒などで得点を伸ばすことが出来ず、惜敗ながら、アメリカ合衆国の若手に敗北してしまうこととなった。全体に、シーズン当初ということもあり、不出来という印象をうけたが、同時に米国の層の厚さも感じられ、今後油断できない状況であることを再認識させられた。日米両国籍を持つ長洲未来などは、印象に残ると同時に、今後に期待できる素材を感じさせられた。
なかで、浅田真央は、コンビネーション・ジャンプが出来ないなどのいまいちではあったが、17歳に成長した身体から、新たな可能性を感じるすべりを披露した。シーズンがすすみ、体調が上がってきたときの浅田真央に期待を持たせるには十分なものだった。
浅田真央は、昨年までの少女イメージから、大変身していた。背丈がのび、女性への過程である事を感じさせた。すべりそのものは、従来から言われている通りの高い技術を感じる滑らかさがあり、浅田真央のひときわ目立つスケーティングが、見られた。
浅田真央にくらべ、安藤、村主の今シーズンには不安の残る内容だったように思う。日本安泰とは言えなくなった。